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長野県飯田市の古家リノベーション事例「爆発芸術舎(ばくげい)」

爆発芸術舎(ばくげい)は長野県飯田市の古民家をセルフ・リノベーションしたアトリエで、ウェブやデザインを手がける広告デザイン会社である株式会社週休いつかのアトリエ部門が2015年1月頃より施設運営をしています。

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築60年、空き家になってから20年近く経過していたという平屋の古民家で、建具には大きな穴があいていたり、窓枠や土壁にはいたるところに隙間ができるなど経年相応の劣化が見られましたが、湿気による痛みなど大きな修繕を必要とする個所はなかった模様。ごく緩やかな傾斜地にある建物前面の南東側は低い石垣となっていることや日当たりのよさ、オーナーさんの手入れなどが建物の状態を良好に保ちました。

JR飯田線飯田駅より5分の立地ですが、繁華街とは逆方向に位置する閑静な住宅街の中に建っています。同社では子供向けのアトリエ教室、大人向けの絵画教室、そして、美大芸大受験コースなどをこの建物で運営してきました。最近、書道教室、刺繍教室などが定期的な教室として加わりました。また、この建物の雰囲気を好む方々が集い、珈琲教室や古物市などのイベントも開かれています。

古民家へのセルフリノベーション

8畳、6畳、4畳とキッチンという間取りの建物で、風呂場はありません。中央に木立て引き戸の玄関と和式トイレが配され、建物の両脇に部屋がつながります。もともとキッチンと中央の玄関以外は畳でしたが、8畳はフローリングに、6、4畳はコンパネ仕上げにしています。

網戸のなかった窓枠はところどころ羽目殺しにした網戸を設置しています。古い木製建具の窓枠は状態が良いほうでしたが、木がやせてガラスが動く状態でしたので、薄い木の板をつくり、ガラスを挟み込む感じでとめました。

はがれが激しい玄関入ってすぐの土壁は、いったん土をはがし、ベニヤを打ち付けて黒板塗料を塗りました。ほかに土壁の痛みが激しい箇所がところどころありましたが、大きな部分は木の板でカバーしています。小さな穴はそのままにしていますが、あえて落書きするなどして違和感を打ち消すことに成功しています。

これらは同社の教師らが自分たちでリノベーションしました。丸のこやインパクトレンチなどを利用しています。

免許が必要となる電気工事だけは専門業者さんに発注しました。アトリエに利用するため光量が必要となることから、LEDの電球を増設し、電圧もアップしました。電圧アップは屋外の引き込みの配線などの変更も伴うため、限界の20Aまでとしました(もともとは10A)。

手先の器用な教師や丸のこなどの専門的な大工道具などを所有していたこと、また同社がデザイン会社ということもあってアートに造詣が深いことなどから、比較的容易に古家の雰囲気を活かしたリノベーションに成功しています。床をフローリングに変更し、灯りを増設するだけで雰囲気ががらりと変わりました。

オーナーさんとの契約内容

畳の部屋をフローリングに変更するリノベーションなど、古家に手を入れるにあたっては、賃貸借契約の内 容に改変許可と退去時の回復義務を外すことに承諾いただいたそうです。古家リノベーションは借り手自身で手を入れることも多く、また、建物の状態や仕様か ら、大きな変更が生じることが多いとされ、このような契約が有効です。オーナーさんにとっても、建物に店子自身が投資することになりますし、リノベーショ ンによって建物の価値があがることも鑑みて安価な家賃設定も可能となります。

爆発芸術舎(ばくげい)
長野県飯田市今宮町1-44
0265-49-8948(株式会社週休いつか)
https://www.facebook.com/bakugei

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16/05/08

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